思い出の曲と、あの頃の組手
すごしてきたどの年代にも、きっと「思い出の曲」があるよね。
最近、トラックを運転していると、どうしても死ぬほど眠たくなる時間帯がある。
そんなときは、眠気覚ましにYouTubeで曲を引っ張ってきて、熱唱して目を覚ましている。
特に検索したわけでもないのに、なぜか出てくるのは高校生の頃によく聴いていた曲たち。
プリンセス プリンセスの「M」
DREAMS COME TRUEの「未来予想図Ⅱ」
ASKAの「はじまりはいつも雨」
CHAGE and ASKAの「ひとり咲き」
たまに、松山千春の「大空と大地の中で」や「君を忘れない」も流れてくる。
アリスの「チャンピオン」なんかは、少年部の頃、北海道大会の演武で曲に合わせて突きや蹴りを打った記憶がある。
あのときは、本気で“ヒーロー”になった気がしていた。
長渕剛も好きだった。
まだロン毛でフォークソング色の強かった頃の曲。
冬合宿の座禅の時間、心の中で歌を流しながら「あと3曲で終わるかな」なんて数えていたこともあった。
若い頃、本部職員だった時代。
先輩たちがよく口ずさんでいた「流砂の護り」。
気づけば自分も、自然と口ずさんでいた。
懐かしい曲といえは、澤田先輩が好きでよく聞いていた、「清河への道」なんかも、今聞いてみると懐かしく思う。
そして今日。
ふと、高木師範の作った歌が聴きたくなった。
自分がYouTubeに上げた「第14回北海道大会」の映像。
途中で流れる、高木師範が歌う「燃え尽きるまで命を」。
思わず一緒に歌っていた。
その流れで、試合の映像をじっと見て思った。
今、上位入賞する若者たちと、当時の先輩たちが試合をしたら、どちらが強いのだろうか。
ルール自体は、そこまで大きくは変わらない。
でも、映像で見る昔の組手は、今より荒削りで雑にも見える。
それでも、一撃必殺の迫力と破壊力がある。
今の若い選手は、技術が細かく、スピードもあり、駆け引きも上手い。
破壊力か。
精度か。
気迫か。
総合力か。
どちらが勝つのだろう。
答えはきっと出ない。
でも、どの時代にも、その時代の“最強”がいる。
そして、どの時代にも、その時代の“思い出の曲”がある。
音楽を聴きながらハンドルを握っていると、
気づけば、あの頃の自分と、今の自分が、同じ歌を歌っている。
それだけで、ちょっとだけ眠気も吹き飛ぶし、
少しだけ、前に進める気がする。