続ける力が未来を切り開く
先日、道場生の一人から嬉しい知らせをもらいました。
小学校低学年から通っていた彼女が、今年見事に初段を取得し、さらに大学への推薦合格を果たしました。
これまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
学校行事や友達との付き合いなど、空手を続けるうえで多くの誘惑もありました。
それでも、忙しい中で少しの時間を見つけて稽古に来たり、受験期の焦りの中でも道場との関わりを大切にしていました。
面接では、空手で身につけた経験を日常生活や将来の仕事で活かせると話し、それが評価されたそうです。
進学や環境の変化の中で「続けるべきか」を迷う子は少なくありません。
そんなとき、自分はこう伝えます。
「中高の部活を頑張る6年と、小学校から続けてきた12年の空手。その積み重ねの重みは違うよ。一つのことを続ける力は、将来の大きな武器になる。」
空手でなくても構いません。
大切なのは、途中で投げ出さずに続けること。
その経験が評価され、次の段階に進む力になることを、これからも伝えていきたいと思います。
そして、それを理解して、続けてくれる道場生たちは、自分にとってかけがえのない宝物です。