トイレの個室にて
朝のモーニングルーティンを済ませるため、職場のトイレの個室に入った。
まるで『釣りバカ日誌』の浜ちゃんのように。
隣の個室に誰かが入ってきた。
個室と言っても、トイレ内の薄い壁一枚だから、隣から音が聞こえてくるのは仕方ない。
しかし、聞こえてきたのは音だけではなく、声も聞こえてきた。
それが何とも可笑しいし、少し怖い。
「あぁ〜」「よし!」
そのあと、何やら独り言のように何かを喋っている。
そして、個室から出る時には「よっしゃ」と言い、手を洗って出て行くときには「いや〜、スッキリしたわ〜」と弾む声で言っていた。
可笑しくて仕方なかった。